神のみぞ知るセカイ

「神のみぞ知るセカイII」下野紘(桂木桂馬役) ~主人公トーク~インタビュー第2回

主演・下野紘さんに聞いてみた、その1 桂馬を演じることはどんな体験ですか?

「いまだに捉えきれないキャラクターです」




――第1期の最終回で、とうとう桂馬の日常が明かされました。下野さんから見て、桂馬の魅力ってどんなところだと思いますか?
下野 つかみどころのないところだと思います。いままでいろいろなキャラクターを演じてきましたが、「これで大丈夫だ」という安心感が一番持てないキャラクターですね。

――演じていて、不安ですか?
下野 いやー、全然安心できません。僕がこれまで演じてきた他作品のキャラクターは、セリフの感情やニュアンスが「この枠内に収まればOK」という感じがあったんです。パズルで例えるならば、ひとつのピースを正解の場所にハメることができれば、残りのピースは自動的に正解になるようなパズルですね。でも、桂馬を演じるときは、全部のピースをキチンと正確な場所にハメなければ正解にならないパズルをしているような気持ちになるんです。すごく難しいパズルですよね、ひとつでも間違ったピースをハメていると、ちょっと全体がズレちゃったりして。いまだに桂馬というキャラクターを捉えきれていないんですよ。

――じゃあ、アフレコの前に、正解のピースを探す作業が大変なわけですね。
下野 いやあ、台本を読んで……「こんな起伏で演じればいいんだろうか」と手探りで探していくわけですが、ちょっとでもズレると、なんか上手くいかないな……という気持ちになっちゃうんです。

――第1期の最終回は、桂馬が美少女ゲームをひたすらプレイするエピソードですよね。
下野 あれが桂馬の素の姿なんですよね。パソコンとモニターが並んでいる部屋で「落とし神」の力を連発し、連発しすぎたあげく二次元の世界に逝ってしまわれる(笑)。

――それと最終回での下野さんはエンディングテーマ「集積回路の夢旅人」を歌っていますもんね。
下野 あの歌があるから第2期の桂馬があるような気がしますね。

主演・下野紘さんに聞いてみた、その2 桂馬の魅力は何ですか?

「突き抜けているから、魅力的なんです」


――以前「神のみ』の脚本家の倉田英之さんにお話を伺ったとき、桂馬は「ゲーム以外に興味がないところが魅力。基本的にブレないキャラクター」だとおっしゃっていました。
下野 一般生活において、そういう人ってなかなかいませんよね(笑)。だからこそ視聴者の皆さんは桂馬をもっと知りたいと思うんじゃないのかなあと。桂馬がカッコ良く見えるときがあると思うんですけど、それは彼が非常識な行動をしても、彼自身がそのことを一切気にしていないからなんです。いってしまえば、三次元=リアルで生きていくことに、なーんの執着も持っていないんですよ。そこまで突き抜けているから、気持ち悪くないし、魅力的に見えるんです。

――突き抜けているカッコ良さですね。
下野 言ってしまえば、違う次元で生きている人なんですよ。そういうカッコ良さがあるのかもしれません。

――そんな異次元の桂馬ですが、下野さん自身に似ているところはありますか?
下野 そうですねえ。ゲームを遊んでいるときの集中力は自分と似てる気がします。僕は、ゲームを他の人といっしょに遊んだりできないんですよ。ゲームを遊ぶ時は、まわりを一切気にせず、完全にゲームをやる体勢になります。あ、僕が遊ぶゲームは、ギャルゲーじゃないですけど(笑)。

主演・下野紘さんに聞いてみた、その3 「神のみ」という作品は下野さんにとってどんな作品ですか?

「クラスチェンジのための修練場のような作品です」

――下野さんにとって「神のみ」ってどんな作品ですか?
下野 変な言い方かもしれませんが「修練場」ですね。この世界がRPGの世界だったとしたら、僕が下野紘というキャラクターを操作しているわけです。そのとき、この修練場でいろいろなスキルをマスターしないとクラスチェンジができないんです。桂馬を演じていて、今まで僕ができなかったことや、やれなかったことが明確になってきました。演じるときはキャラクターの気持ちを表現することも大切なのですが、桂馬はその裏でいろいろなことを考えている。その裏の思考も含めて、精密に演じないと、桂馬らしさが伝わらないんだということを、今回知ることができたと思います。もっともっと精密に演じなきゃいけないんだということを痛感しましたね。たぶん、桂馬を演じたおかげで、別のお仕事で新しい役柄と巡り合えていることもあるような気もしますし。もっと成長するチャンスがここにあるなと思います。

――ぜひ「神のみⅡ」を走りきって、クラスチェンジができることを応援しています。
下野 そうですね。クラスチェンジ、したいですね!

――ありがとうございました!
インタビュー2011年2月某日